プロフェッショナルメンバー / IAHD Shop /

IAHD Headline

テレビ東京取材、(追跡アイ
履歴
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
2002年度
2001年度
2000年度

体験談 2001年度
田中恵子(たなか けいこ)さん
体験ダイビングを終えて

障害内容 : 1種1級 四肢体幹機能障害(神経原性筋萎縮症)
東京都在住

網代の熱海マリーナで行われた体験ダイビングに初めて参加させて頂きました。
私は今回の体験ダイビングの前にプールで2回ほど潜った事があるのですが、水の恐怖心からあまり上手く潜れない経験がありました。
今回は初めての海での体験ダイビングだったので、最初は上手く潜れるかなと不安と期待でいっぱいだったのですが...

浜辺に近づき、海の潮の香りが漂い、ドキドキと高鳴る緊張を抑え海に入っていきました。
常に傍にはサポートして下さるインストラクターさんが、いらっしゃって下さるので、安全なんですが、初めての海だったので最初はどうしても緊張して体が硬くなってしまいました。でもいざ海水に身をゆだね、水に体を慣らしていくと今までの恐怖心がすっかり消え去り、むしろ期待感だけが私の心を支配してきました。海水の温度も比較的暖かかったので、すぐに体も慣れ、サポートして頂きながら、海の中に潜っていきました。

さて、始めて見た海の中の世界は...
海の中は上から差し込む太陽の光に輝いたブルーの綺麗な世界でした。周囲には小さなお魚達が泳ぎまわり、さっそうと覆い茂った海草が、静かな波の動きに連動して私の初ダイブを歓迎してくれるかのように出迎えてくれました。そして生きた本物の自然のヒトデを触って海の生き物に挨拶してきました!水族館でない、実際自分が潜って見た生きた自然の生物達に触れた時の喜びは最高です!
潜り終えてからは「また海に潜りたい!」その気持ちでいっぱいになりました。

障害を持った人がダイビングをしたいと思っても、初めは不安でためらってしまう事が多いのではないでしょうか。
私もその1人でした。ずっと前々からダイビングを始めたかったのですが、私は車イスの重い障害内容だったので、なかなか決心ができませんでした。
重い障害の私がはたして上手く潜れるのか、またウエットスーツを着たり、軽機材や重機材を身に付ける際の装着の問題等や設備面の心配。

でもそんな問題や心配は無用でした。潜る面に関しては、逆に水の中のほうが重力から開放され、自由に体全体を動かす事が出来き、最も有効なリハビリでもありました。水の中はまさにバリアフリーな空間です。 装着の面や設備等は回りのダイバーの皆さんが常にサポートして下さったので、なんの問題も感じませんでした。

今後障害者ダイバーが増えていけば、設備面等はきっとバリアフリーに改善されていくことでしょう。障害を持った人のスポーツはやはりその障害内容によって限られた傾向があったと思います。
でもダイビングはどんな重い障害を持った人でも挑戦できる最もバリアフリーなスポーツだと思います。美しい様々な生き物に彩られたブルーの海の世界は私に喜びと勇気と元気を与えてくれました。ダイビングをすると本当に「世界が変わった!」っていう気持ちになりますョ。

ダイビングは障害がある、ないに関係ないまさにバリアフリーな世界です。
もし今ダイビングを考えている障害をお持ちの方が、いらっしゃったら迷わずに1度潜ってみて下さい!
素敵な世界が待ってますョ。

最後に今回の体験ダイビングに私をサポートして下さったインストラクーやスタッフまたサブスタッフの皆様には心より感謝しています。こんな素晴らしい経験を与えてくれて有難うございました!
そして、これからも宜しくお願いします。
また海でお会いできる事を楽しみにしています!

 

About Us | Privacy Policy | Contact Us | ©2007 IAHD Japan